ST上昇型急性心筋梗塞の診療に関するガイドライン(2013年改訂版)
Guidelines for the management of patients with ST-elevation acute myocardial infarction
(JCS 2013)
 
3. クラス分類とエビデンスレベル
クラス分類
 クラスI:手技,治療が有効,有用であるというエビデンスがあるか,あるいは見解が広く一致している.
 クラスII:手技,治療の有効性,有用性に関するエビデンスあるいは見解が一致していない.
 クラスIIa:エビデンス,見解から有効,有用である可能性が高い.
 クラスIIb:エビデンス,見解から有効性,有用性がそれほど確立されていない.
 クラスIII:手技,治療が有効でなく,ときに有害であるというエビデンスがあるか,あるいは見解が広く一致している.

エビデンスレベル
 レベルA:400 例以上の症例を対象とした複数の多施設無作為介入試験で実証された,あるいはメタ解析で実証されたもの.
 レベルB:400 例以下の症例を対象とした多施設無作為介入臨床試験,よくデザインされた比較検討試験,大規模コホート試験などで実証されたもの.
 レベルC:無作為介入試験はないが,専門医の意見が一致したもの.

 わが国では未承認の手技,治療法,治療薬で,海外では有効性,有用性について十分なエビデンスがあるか,専門家の見解が広く一致しているものについても,本ガイドラインでは,適宜,記載した.また,わが国の保険医療で認められていない適応や用法,用量についても必要に応じ言及した.なお保険適応に関しては2013 年12 月時点のものである.
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