ST上昇型急性心筋梗塞の診療に関するガイドライン(2013年改訂版)
Guidelines for the management of patients with ST-elevation acute myocardial infarction
(JCS 2013)
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クラス I
・禁忌がなければ発症後早期からLDL コレステロール値に関わらずスタチンを開始する
*
.
レベルB
*
:保険適応外.
3.2.5 HMG-CoA 還元酵素阻害薬(スタチン)
心筋梗塞二次予防におけるスタチンを用いたLDL コレステロール低下治療による心血管事故抑制効果は確立している
403-405)
.わが国において実施されたMUSASHIAMI
406)
では,発症早期のスタチン治療による心事故,とくに心不全と狭心症再発に対する抑制効果が報告されている.また,血行再建術に成功した急性冠症候群を対象として,スタチンを用いたLDL コレステロール低下治療による冠動脈プラークの退縮効果をIVUS(血管内エコー法)によって検討したESTABLISH
407)
とJAPAN-ACS
408)
では,発症早期からのスタチン治療の安全性と,冠動脈プラークの退縮効果が確認された. さらに,Extended-ESTABLISH
409)
では,早期スタチン治療が長期的に心事故抑制効果をもたらすことを報告している.また,LDL コレステロール低下療法による心事故抑制効果は,治療前のLDL コレステロール値に関わらず認められる
410,411)
.
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VI. 入院後早期の管理
3. CCUの役割
3.2 薬物治療
3.2.5 HMG-CoA 還元酵素阻害薬(スタチン)
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