ST上昇型急性心筋梗塞の診療に関するガイドライン(2013年改訂版)
Guidelines for the management of patients with ST-elevation acute myocardial infarction
(JCS 2013)
目次
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クラス I
・冠攣縮性狭心症を合併,あるいは冠攣縮が原因で発症したことが明確な患者に対する虚血発作予防を目的とした長時間作用型Ca 拮抗薬の投与.
レベルC
クラス IIa
・硝酸薬とβ 遮断薬が禁忌または忍容性が不良な患者,あるいは十分量の投与にも関わらず心筋虚血が持続あるいは頻回に繰り返す患者へのベラパミルまたは
ジルチアゼムの投与.
レベルC
・β 遮断薬が禁忌または忍容性が不良な患者に対する頻脈性心房細動の脈拍コントロールを目的としたベラパミルまたはジルチアゼムの投与.
レベルC
・他の薬剤でコントロールができない高血圧症に対する長時間作用型ジヒドロピリジン系Ca 拮抗薬の投与.
レベルC
クラス III
・発症後早期の短時間作用型ジヒドロピリジン系Ca 拮抗薬の投与.
レベルA
・うっ血性心不全や房室ブロックを合併する患者へのジルチアゼムないしベラパミルの投与.
レベルC
3.2.6 Ca 拮抗薬
短時間作用型ジヒドロピリジン系Ca 拮抗薬は,交感神経の活性化,頻脈,血圧低下から心筋虚血を誘発する可能性がある.STEMI 発症後早期の短時間作用型ジヒドロピリジン系Ca 拮抗薬投与については,臨床比較試験やメタ解析
412,413)
の結果でも総死亡に対する有効性は確認されておらず禁忌である.
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VI. 入院後早期の管理
3. CCUの役割
3.2 薬物治療
3.2.6 Ca 拮抗薬
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