ST上昇型急性心筋梗塞の診療に関するガイドライン(2013年改訂版)
Guidelines for the management of patients with ST-elevation acute myocardial infarction
(JCS 2013)
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4.3.2 洞性徐脈
洞性徐脈は,STEMI に関連する不整脈の30~40 %を占め,洞性徐脈はとくに急性下壁梗塞発症後1 時間以内あるいは,右冠動脈の再灌流後に認められることが多い.β遮断薬,Ca 拮抗薬投与により,洞機能不全が出現することもある.洞性徐脈による意識状態の悪化,失神,持続する胸痛,呼吸困難やショックを認めた場合は,アトロピン0.5mg を5 分ごとに,全3 mg まで投与し,効果がなければアドレナリン(2~10μg/ 分)もしくはドパミン(2~10μg/kg/ 分)を投与するが,まず経皮ペーシングを考慮してもよい
469).
イソプロテレノールの投与は催不整脈作用を有するため推奨されない.症候性洞性徐脈が遷延すれば経静脈ペーシングを考慮する.
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VI. 入院後早期の管理
4. 心筋梗塞後の不整脈
4.3 徐脈性不整脈
4.3.2 洞性徐脈
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