ST上昇型急性心筋梗塞の診療に関するガイドライン(2013年改訂版)
Guidelines for the management of patients with ST-elevation acute myocardial infarction
(JCS 2013)
目次
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1.7 不整脈と心臓突然死の評価
クラス IIa
・不整脈の合併を評価するためのホルター心電図検査.
レベルB
クラス IIb
・予後予測のための加算平均心電図検査やT 波交互脈(T wave alternans:TWA)の評価.
レベルB
STEMI 発症直後から予防的に植込み型除細動器(implantable cardioverter defibrillator:ICD)を用いることには一定の見解は得られておらず
755,756)
,複数の検査による心臓突然死の予測が重要である
757)
.高度な心機能低下は心臓突然死の予測に最も有用な指標であり,ICD が有用である
741-743)
.
ホルター心電図により,心室不整脈だけでなく
758)
,心拍変動などによる交感神経緊張度を評価でき,心臓突然死の予測に有用である
759-761)
.加算平均心電図における周波数解析法でのQRS 時間が長いと重症不整脈の予測因子となる762,763).また,低心機能の患者でも,T 波交互脈が陰性の場合には比較的予後がよいとされる
764)
.非侵襲的検査で致死性不整脈のリスクが高いと判断された患者での電気生理学的検査は,ICD 植え込みの有益性を判断するために有用であるとの報告がある
765-767)
.
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VII. 回復期および退院後の患者管理
1. 退院時のリスクの層別化
1.7 不整脈と心臓突然死の評価
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