ST上昇型急性心筋梗塞の診療に関するガイドライン(2013年改訂版)
Guidelines for the management of patients with ST-elevation acute myocardial infarction
(JCS 2013)
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PCI を始めとした急性期治療の進歩により,STEMI 患者の院内予後は劇的に改善し,長期予後も改善した.しかし,同時に急性期予後の改善により,従来では救命できなかった高リスク患者も生存退院することとなり,生存退院後の二次予防の重要性が増している.一般に心筋梗塞患者では冠危険因子の集積により遠隔期における心血管リスクが増大する
768,769)
.急性心筋梗塞患者の包括的リスク評価にはGRACE リスクスコア
152,153)
,TIMI リスクスコア
155)
が広く用いられており,ほかにCADILLAC リスクスコア
157)
もSTEMI患者の予後予測に有用とされている.
(詳細は20 ㌻を参照)
1.8 包括的リスク評価とその対策
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VII. 回復期および退院後の患者管理
1. 退院時のリスクの層別化
1.8 包括的リスク評価とその対策