ST上昇型急性心筋梗塞の診療に関するガイドライン(2013年改訂版)
Guidelines for the management of patients with ST-elevation acute myocardial infarction
(JCS 2013)
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職場復帰の予測因子として心機能の影響は弱く,糖尿病,高齢,Q 波梗塞,梗塞前狭心症が完全復職達成不良と関連する.しかし,患者の心理的因子(復職への確信,仕事の安全性,身体機能障害の自覚,改善への期待,心身症の程度など)のほうが,より強力な因子であるとされる
808-810)
.したがって,最近の積極的なPCI 治療が職場復帰率に好影響を与えるか否かは未確定である
369)
.なお,復職希望に対してリハビリテーションで適切に対応した患者は,より早期に復職したとの報告がある
811)
.またPAMI-II試験では,明らかに予後リスクが低い患者(70 歳未満,左室駆出率> 45 %,1 枝または2 枝病変,PCI 成功)に対して2 週間後に職場復帰することが許可され,とくに悪影響は生じなかったとされる
812)
.
3.2.4 職場復帰に関するエビデンス
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VII. 回復期および退院後の患者管理
3. 退院後管理
3.2 退院後の身体活動許容範囲
3.2.4 職場復帰に関するエビデンス