ST上昇型急性心筋梗塞の診療に関するガイドライン(2013年改訂版)
Guidelines for the management of patients with ST-elevation acute myocardial infarction
(JCS 2013)
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6.2.4 左室瘤,左室内血栓
クラス IIa
・心不全コントロールが困難である場合,薬物治療抵抗性の心室不整脈が出現する場合,血栓塞栓症を繰り返す場合に左室瘤切除を行う.
レベルC
・左室瘤切除とともに血栓除去や不整脈治療を行う.
レベルC
手術手技には,瘤切除としパッチを用いた左室形成が有用との報告が多い
554,555)
.血栓が存在する場合は,血栓除去術も行う.心室不整脈に対しては,正常心筋と梗塞心筋との境界部に冷凍凝固を全周性に施行する
556,557)
.急性期の左室内血栓は抗凝固療法により消失する患者も少なくなく,慎重に経過をみる必要がある.また慢性期に非可動性血栓が存在するだけで手術適応になることは少ない.
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VI. 入院後早期の管理
6. 機械的合併症
6.2 治療
6.2.4 左室瘤,左室内血栓